成長・発達

Tummy Timeってなあに?タミータイム(うつ伏せ遊び)を嫌がる赤ちゃんへ

Sachiko

うつ伏せ遊びを嫌がるんです…そんなあかちゃんがいます。ねんねの時期を過ぎ、寝返りをしてハイハイに移行するときに、必ず「うつ伏せ」を経験していくんですね。
今日は、その経験の前段階としてとても大事な、Tummy Time(うつ伏せ遊び)について解説していきます。
(ただし、シャフリングベビー:いざりばいあかちゃん、という発達の仕方をしていくあかちゃんもいます)

Tummy Timeの意味は?

タミータイム(Tummy Time)とは、「赤ちゃんを起きている時間にうつ伏せにする遊び時間」のことです。
首すわり・寝返り・ハイハイなど、すべての運動発達の“土台”をつくる大切な時間です。

うつ伏せになることで…

  • 首・肩・背中の筋肉が自然に鍛えられる
  • 空間を立体的に認識する力(ボディイメージ)が育つ
  • 頭の形のゆがみの予防になる
  • 手を前に出す・支えるなど、手の使い方を学ぶ

など、多くのメリットがあります。
「うつ伏せ=がまんの時間」ではなく、「体を使って遊ぶ時間」なんです。

Tummy Timeの時間の目安

月齢目安時間ポイント
生後2か月ごろ1分×数回/日短時間でOK!泣く前に終わるのがコツ
生後3〜4か月ごろ合計10〜20分/日首が少しずつ上がってくる
生後5か月ごろ合計20〜30分/日寝返り前の「筋トレ期」

無理して時間を測ってまでする必要はありません!
1回の時間が短くても、日中に何回か分けてOKです

嫌がる赤ちゃんへの段階的ステップ

タミータイム(Tummy Time)を嫌がる子はとても多いです。
「嫌いだから、泣くから、やめよう」ではなく、「やりやすい姿勢から少しずつ慣らす」のがコツです。

Step 1:ママのお腹の上でうつ伏せ

ママが仰向けに寝て、赤ちゃんを胸の上にうつ伏せに。
ママの顔が近いので安心感があり、目を合わせながら声をかけてあげましょう。
(首を持ち上げてママを見る動きが、まさに筋トレ!)

Step 2:胸の下にタオルを入れる

プレイマットや布団の上で、胸の下にバスタオルを軽く丸めてサポート。
「頭が重くてつらい…」という赤ちゃんも楽になります。

Step 3:目の前に“ごほうび”を

お気に入りのおもちゃや鏡、パパ・ママの顔を近くに。
赤ちゃんが「見たい」「触りたい」と思うと、自然に首を上げる動きが出てきます。

Step 4:タイミングを選ぶ

機嫌のいい時間に行うのが◎です。授乳直後は避けてくださいね。
泣いたらすぐ中止してOK。

補足:うつ伏せができないときは?

  • 便秘やお腹の張りがある日は無理しない
  • 頭を持ち上げない・泣き続けるなどの場合は小児科で相談
  • 日々少しずつ首の動きや表情が変わっていけば順調です

まとめ

タミータイムは「赤ちゃんが自分の体を知る遊び時間」。
たとえ1分でも、ママ、パパと笑いながらできたら大成功です。
焦らず、少しずつ“好き”に変えていきましょうね!

ABOUT ME
ぐんぐん院長サチコ
ぐんぐん院長サチコ
みなさんの一番近くにいる地域の「かかりつけ」小児科専門医。
20年以上小児診療に携わりながら、3人の子育てをしてきました。

子どもの年齢とともに、気になることや悩みも変化していく。
親も子どもと共にバージョンアップしていくことは必要不可欠です。

だからこそ、子育て中に知っておいた方がよいこと、 育児書にはないけれど大切なこと、
いろんな情報が溢れていて困った、、、というときに 正しい知識をサクッと知れる「メモ帖」みたいなのが作れたらいいなと思ってます。

少しずつの記事の更新ですが、楽しみにしていてくださいね。
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