お口の発達と食形態の関係【小児科医が解説】
Sachiko
ぐんぐんサチコの子育て処方せん
先日”お口の発達と食形態の関係”という記事で、離乳の目的は
「成人嚥下が獲得されること」「唇を使って食べ物を取り込むこと」というお話をし、
乳児嚥下と成人嚥下の違いについてお話していきました。
まだお読みでない方はこちらから↓
今日はもう一つの目的である、「唇を使って食べ物を取り込むこと」
について解説していきます!
スプーンで与える離乳食の場合の”スプーン選び”や、”スプーンであげる時の注意点”についてもお話していきますね!
赤ちゃんの口にスプーンを入れるとき、つい「上唇にこすりつけて口の中に押し込む」ようにしてしまいがちですが、これはNGです。
なぜなら…
スプーンは赤ちゃんの 下唇の上にそっと置く ようにして、赤ちゃん自身が唇で取り込むのを待ちましょう!大切です!!
中には「口に異物が入る」ことに敏感で、最初はスプーン自体を嫌がる子もいます。そんな時は無理せず、スプーンをなめるだけでもOK。食べる前に口元にスプーンを近づけて「見せる」「触れさせる」ことから始めると安心感が増します。
スプーンで口の中を突いてしまわないように注意してくださいね。
あかちゃんはひと口ごとに少しずつ「食べる力」を育んでいきます。離乳食が進まないとき、もしかしたらスプーンの選び方と与え方ひとつで変わるかも知れません。
ぜひ、試してみてくださいね!