成長・発達

あかちゃんの「見たい・舐めたい・触りたい」を大切に〜おもちゃの選び方〜

Sachiko

あかちゃんの「好奇心」は、学びのエンジン

あかちゃんは、生まれたときから“研究者”
音がする方を見つめ、光を追い、手の届くものを口に運ぶ。
それは単なる「遊び」ではなく、世界を知るための大切な探究行動なんです!

「見たい」「舐めたい」「触りたい」
— その気持ちこそが、発達の原動力になります。

「舐める」「触る」は感覚統合のはじまり

大人から見ると、なんでも口に入れる姿はヒヤヒヤしますよね。
でもこれはとても自然で重要なステップです。

  • 舐める:味・温度・質感を舌で感じ取る
  • 触る:ざらざら・やわらかい・冷たいなどの感覚を手で確かめる

こうして「触覚、味覚」「視覚、聴覚、嗅覚」そして、体の動きや姿勢を感じ取る「固有受容覚・前庭覚」がつながると、脳の中で情報が統合され、“世界の立体地図”が作られていきます。
これを「感覚統合」と呼びます。

発達を支えるおもちゃ

あかちゃんは「見たい」「舐めたい」「触りたい」という気持ちから身体を動かし、世界を知っていくことになります。
この気持ちに寄り添った環境を作ってあげることはとても大切!

おもちゃは何を用意したら良いの?と悩まれているママ、パパは参考にしてくださいね。

2〜3か月ごろ

  • 視線で追える距離に、白黒やコントラストの強い布やカードを。
  • ゆらゆら揺れるモビール、メリー等もおすすめ。
    👉「見る力」を刺激します。

4〜5か月ごろ

  • 布やガーゼ、歯固め、木のリングなど ”なめて安全・触って楽しい”素材を。
  • 手の届く範囲に置いて「自分で取る」きっかけを作る。
    👉 自発的な「触りたい」「舐めたい」気持ちから行動を引き出します。

6か月以降

  • 転がるボール、布絵本、音が鳴るおもちゃなど、「因果関係」を学べるアイテムを。
    👉 「自分で動かすと変化が起きる」ことを経験できます。

大切なのは“発達段階に合ったおもちゃ”を与えること。
まだ自分の手を見つめるのが楽しい時期に、高機能おもちゃを与えても心に響きません。
赤ちゃんの興味の“少し先”を見つけることがポイントです。

よく観察することが、最高の発達支援

おもちゃよりも大切なのは、「観察するまなざし」です。
今日のあかちゃんが何を見つけましたか?どんな顔をしていますか?

「見たいんだね!」
「いま、手でつかもうとしてるね!」
「あ、舐めて確かめてるんだね!」

そんな言葉をかけることで、あかちゃんは“見守られている安心感”の中で、さらに意欲的に世界を探り、発達が進んでいきます。

まとめ

あかちゃんの成長・発達は、
「安心して探究できる環境」の中で自然に育ちます。
あかちゃんの「見たい」「舐めたい」「触りたい」好奇心に寄り添えるようなおもちゃを
選んであげてくださいね。

また次回は「安心して探求できる環境」の続き、おうちの環境についてお話しますね。

それでは、また!

ABOUT ME
ぐんぐん院長サチコ
ぐんぐん院長サチコ
みなさんの一番近くにいる地域の「かかりつけ」小児科専門医。
20年以上小児診療に携わりながら、3人の子育てをしてきました。

子どもの年齢とともに、気になることや悩みも変化していく。
親も子どもと共にバージョンアップしていくことは必要不可欠です。

だからこそ、子育て中に知っておいた方がよいこと、 育児書にはないけれど大切なこと、
いろんな情報が溢れていて困った、、、というときに 正しい知識をサクッと知れる「メモ帖」みたいなのが作れたらいいなと思ってます。

少しずつの記事の更新ですが、楽しみにしていてくださいね。
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