あかちゃんを守るために ― プレパパも!風疹ワクチン接種をおすすめしています
妊娠中にかかる感染症のなかで、あかちゃんに大きな影響を与える代表的なもののひとつが風疹です。
風疹そのものは多くの人にとって軽症の感染症ですが、妊娠初期に感染するとあかちゃんに深刻な影響を与えることがあります。
その代表が先天性風しん症候群(CRS:Congenital Rubella Syndrome)です。
先天性風しん症候群とは
妊娠初期(特に12週まで)にお母さんが風疹ウイルスに感染すると、胎盤を通してあかちゃんにも感染することがあります。
その結果、あかちゃんに以下のような障害が起こる可能性があります。
- 先天性心疾患
- 白内障
- 難聴
- 発達の遅れ
こうした障害は一度起こってしまうと、治療で元に戻すことは難しく、発症予防が必要になります。それができるのが、ワクチンなんです!
妊娠前に免疫をつけることが大切
風疹ワクチンは生ワクチンと言って、弱毒化した生のワクチンを身体に入れるので、
妊娠中は、風疹ワクチンを接種することができません。
ですので、妊娠を考える前や産後の早い時期に、しっかり免疫をつけておくことがとても重要です。
一度ワクチンを受けていても、時間の経過とともに抗体価が下がっていることもあります。
まずは、血液検査で抗体価をチェックしましょう。
パートナーも要チェック!堺市の助成制度
堺市では、抗体価が低い方を対象に
生涯に1回、自己負担1,000円で風疹ワクチンを接種できます。
- 妊娠を希望している女性
だけではなく、
- 妊婦さんの配偶者・パートナー
も対象になります!
ちなみに、抗体検査は無料(対象は妊娠を希望している女性だけではなく、配偶者も)です。
詳細は堺市HPをご覧ください!
この制度を利用すれば、経済的な負担を抑えてしっかり予防できます。
接種のタイミングの注意事項
なお、ワクチン接種後は 2か月の避妊期間が必要です。妊活を考える際は、この期間も見越したスケジュールを立ててくださいね!
まとめ!
「風疹は昔の病気」「昔にワクチンを打ったから大丈夫」
そう思われる方も少なくありません。
でも、抗体価は年齢とともに下がることがありますし、実際に妊娠中の風疹感染による先天性風疹症候群の報告は今もあります。
実は….わたしも第一子妊娠判明直後に風疹抗体価の低値がわかり(医学生時代に接種していたので、大丈夫と思い込んでいました)
妊娠初期に仕事ができない(外来で風疹を診る可能性があったため)という事態になってしまいました….
あかちゃんを守るためにできる“いちばん確実な予防”が、妊娠前のワクチン接種。
ご自身のためにも、そしてこれから生まれてくるあかちゃんのためにも、抗体チェックと予防接種を強くおすすめします!
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ぐんぐんキッズクリニックでは、堺市の助成制度を利用した予防接種に対応しています。
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