“動きたい!”発達を自然に引き出すおもちゃとは?
さて、今日は乳児期後半、7〜10か月ごろのあかちゃんのおもちゃについて。
この頃のあかちゃんは、世界との関わり方が一気に広がります。
ずりばい、はいはい、つかまり立ちといった“自分で動く力”が育つ時期。
それと同時に、「8ヶ月不安」と言って、後追いや夜泣きなども見られる時期でもあります。
※この8ヶ月不安に関してもまた記事にしますね
この時期のおもちゃ選びのキーワードは、
「動きたい気持ちを引き出すこと」
「自分で“できた”を感じられること」
です。
7〜10か月のあかちゃんの発達の特徴
- ずりばい・はいはい・つかまり立ちなど、移動手段が広がる
- お座りが安定することで両手を上手に使えるようになり、操作も細かくなる
- 「いないいないばあ」や「落とす→拾う」など、因果関係が分かってくる
おすすめおもちゃ① 転がる・追いかける遊びができるボール
転がるものを目で追いかけ、はいはいで近づく——これは立派な“遊びながらの運動”です。
軽くて柔らかく、握りやすいサイズ(あかちゃんの両手にちょうどいい大きさ)、転がしたときに音がするものなどがおすすめ!
追いかける→触る→また転がす、という繰り返しのなかで、視覚・運動・空間認識の力が育ちます。ママ、パパところころ転がし合えるのも良いですね。
おすすめおもちゃ② 積む・落とす・入れる遊びができるもの
この時期のあかちゃんは、「自分が動かすと何かが起こる」という因果関係を楽しむ時期です。
- カップ重ね(スタッキングトイ)
- ポットン落とし(穴に入れるおもちゃ)
- 柔らかいブロック
“入れる・落とす・つかむ”といった繰り返し遊びが、手先の巧緻性(こうちせい=細かい動きの力)をぐんと育てます!
手作りができるものもあるので、またご紹介させてもらえたらと思います!
おすすめおもちゃ③ つかまり立ちを促す“ちょっと高い位置”
つかまり立ちや伝い歩きが始まるころは、「立ちたい気持ち」を刺激する仕掛けを用意しましょう!
- ソファやローテーブルの上におもちゃを置く
- 手を伸ばしたくなる高さに配置する
必死になってつかまり立ちをさせる必要はありません。
あくまで、少し行動が広がった時に発達が促される“環境を作る”のがポイントです!
立たせること、歩かせることの補助”玩具”
最近はいわゆる『手押し車』や『歩行器』の使い方について、
歩く前から使うのはNGというのが広がってきているので、皆さんもご存知かもしれません。
『歩行器』はつま先だけで気持ちの向くままに移動ができてしまうので、歩く力がつくのを遅させてしまいます。
『手押し車』も同様です。歩く力がつく前に持たせてしまうと身体を前傾させて移動することになってしまいます。
また、『ジャンパルー(座らせるトランポリン)』や、『安定して座らせて遊ぶ遊具』のようなものも、視線が高かったり、安定して身体を預けれるので、あかちゃんにとっては快適なもの。でも、その快適さゆえに必要な動きを飛ばしてしまう、ということもあり得ます。
どちらもそれに頼りすぎずに、一つの経験として取り入れてくださいね。
安全面にちょっと注意
動きが活発になるこの時期は、おもちゃの“素材”と“置き場所”に注意が必要です。
- 誤飲の可能性がある小さな部品は避ける
- 角のないもの、軽いものを選ぶ
- 立つときに手をかける場所は安定したものにする
「安全」はマストです!
※注意 トイレットペーパーのしんの中を通るものは、誤飲で詰めてしまう可能性があるので周囲に置くのはNG!!
まとめ
- 7〜10か月は「動きたい!触りたい!」が爆発的に伸びる時期
- ボール遊び、入れる・落とす遊び、音の出るおもちゃを選んで!
- ちょっと高い位置におもちゃを置くと、立つきっかけにもなる
- 安全性を確保しつつ、あかちゃんが“自分から動きたくなる”環境づくりを
この時期の遊びは、運動・感覚・好奇心がすべてつながる“黄金期”です。
そして、「おもちゃの置き方」と「一緒に遊ぶ時間」で、あかちゃんの発達はぐんぐん育ちます!
