「離乳食を食べていたら、なんだか口の周りが赤い気がする……」
「これってアレルギー? それともただの肌荒れ?」
初めての食材をあかちゃんにあげる時、ママ、パパはドキドキしますよね。 食物アレルギーは怖いイメージがありますが、「どんな症状が出るか(サイン)」「出るタイミング」を知っておくだけで、落ち着いて対応できるようになります。
今日は離乳食を進めるにあたって知っておきたい
「食物アレルギーの症状の出方」について解説します。
※注意:離乳期に起こりやすいアレルギー反応としては、
(1)即時型アレルギー(IgE依存性)と(2)消化管アレルギー(IgE非依存型)に大別されます。近年(2)の消化管アレルギーの子も増加していますが、大半が(1)の即時型アレルギーです。今回は即時型アレルギーについてのお話です。
1. いつ出るの?(タイミング)
食物アレルギーの症状の多くは、食べてから「2時間以内」(特に食後15分〜30分)に出ることがほとんどです(即時型アレルギーといいます)。
ですので、初めての食材を試すときは、以下のルールを守ると安心です。
- 平日の午前中にあげる(万が一何かあっても、すぐに病院に行ける時間帯)
- ほんの一口から始める
- 食後1〜2時間は、あかちゃんの様子をよく見ておく
2. どんな風に出るの?(症状)
一番多いのは、「皮膚」の症状です。全体の約9割を占めます。
① 皮膚のサイン(よくある症状)
- 口の周りや顔が赤くなる
- 体や手足に「蚊に刺されたような」ふくらみ(じんましん)が出る
- しきりに体を痒がる
② お腹のサイン
- 嘔吐、下痢
③ 呼吸のサイン(※要注意!)
- 咳(コンコン)が止まらない
- ゼーゼー、ヒューヒューとした呼吸になる
- 声がかすれる
④ 全身のサイン(※要注意!)
- 機嫌が悪く、ぐずる
- ぐったりしていて活気がない
- 顔色が悪い(青白い)
3. 「あれ?」と思ったらすること
もし、「なんか赤いかも?」と思ったら、まずは慌てずに以下の対応をしてください。
- 食事をストップする: 口の中に残っているものは出させて、口の周りを優しく拭いてあげてください。
- 写真を撮る: これが診察の時にとても役立ちます! 病院に着く頃には消えてしまうこともあるので、「どのくらいの範囲でどの程度の症状が出たのか」をスマホで撮っておいてください。
- 様子を見るか、受診するか:
- 少し赤い(膨らみ)だけで、本人が元気: 慌てなくて大丈夫です。クリニックの開いている時間でなければ自宅で様子を見て、翌日以降に受診相談を。
- 全身にじんましんが出た、痒がって不機嫌: できるだけ早く受診を。
- 【緊急!!】咳き込んでいる、顔色悪い、ぐったりしている、呼吸が苦しそう: 迷わず救急車を呼ぶか、至急!受診してください(アナフィラキシーの可能性があります)。
4. 自己判断での「除去」はNGです
「卵を食べたら赤くなったから、もう卵は一生禁止!」 と、ママ、パパの判断で完全にやめてしまうのは、実はもったいないことかもしれません。
- たまたま体調が悪くて反応しただけかもしれません。
- 「加熱すれば食べられる」レベルかもしれません。
- 軽い口周りの赤みのみの場合、本当に体が反応したのか、皮膚の荒れなのかわかりません。
「本当に除去が必要か」「どのくらいなら食べられるか」を、医師と一緒に検査や問診で確かめていくことはとても大切です。
まとめ
今日は離乳期に知っておきたいアレルギーの症状の出方についてお話ししました。
以前の「食物アレルギーの原因が変わりつつあります」という記事を書きましたが、
アレルギーを起こしやすい頻度の高い食材については特に、症状が誘発されないか、
様子を見ながら進めてくださいね。
特に、家族歴があったり、皮膚バリア機能の低下(アトピー性皮膚炎)があったり、
また、離乳食開始が遅れた場合もリスク因子になると言われています。
これはアレルギーなの?と気になる症状が出た場合はもちろん、
心配で除去が長く、これからどうしたらいいのかわからない…
そんなときは
ぐんぐんキッズクリニックなかもず院に。いつでもご相談くださいね!
それでは次回からは「食物アレルギーの検査」や「診断後の治療」「消化管アレルギー」等についてのお話をしていきますね。


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