成長・発達

2〜3か月のあかちゃん、「反りが強い」ときの見方と関わり方

Sachiko

「抱っこすると体を反らせて泣く」「おむつ替えのときに背中がピーン」「仰向けでいつも反っている」
2〜3か月ごろによく見られるお悩みです。

でも、実はこの時期の反りにはいくつかの“自然な理由”があります。
いきなり「正常」か、「異常」か、ではなく、まずは赤ちゃんの発達の流れの中で見てあげることが大切です。

なぜ反るの? — 正常な発達の一部として

2〜3か月の赤ちゃんは、まだ体の中心(体幹)をうまく使えません。
手足の動きもバラバラで、頭が重く、背中側の筋肉の方が少し優位な時期です。

だからこそ、

  • 仰向けでは頸、背中が反りぎみ
  • 抱っこで少しのけぞる
  • 興奮や不快感でさらに反る

といった動きが見られるのは自然なこと。

気をつけたい「反りすぎサイン」

以下のような場合は、一度小児科で相談してください。

  • 抱っこしても体がピンと硬い
  • 反る時に首が後ろに大きくのけぞる
  • うつ伏せにしても顔を左右どちらかにしか向けない
  • 反りながら泣き、授乳や寝かしつけが難しい

「筋緊張が高め」「向きぐせ」などは何か原因(股関節の硬さなど)があることもあります

おうちでできる「反りをやわらげる関わり」

1. 抱っこは“まるく包む”

反りやすい赤ちゃんは、背中をやさしくカーブに沿わせてあげると安心します。
これは基本中の基本!

  • 背中から首をしっかり支える
  • 腕の中で“Cカーブ”を保つように抱く
  • 赤ちゃんの頭が後ろに落ちないよう注意

2. タミータイムを「遊び」として

反りが強い子は背中側が得意で、前側(胸・お腹)が使いにくい傾向があります。
そこで、「うつ伏せ遊び」で前側の筋肉を優しく刺激しましょう。

  • ママのお腹の上で短時間から
  • 胸の下にタオルを入れてやりやすく
  • 顔の前にママの顔や鏡、おもちゃを置く

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3. お風呂上がりに“まるまるマッサージ”

体が温まっているタイミングで、背中やお腹、太ももを優しくなでるようにマッサージ。
“力を抜いても安心”という感覚が育ち、反りが少しずつやわらぐ子もいます。

よく観察することがいちばんのケア

「反っている=悪い」ではなく、
“どんなときに反るか”を観察することが大切です。

  • 泣く前だけ反る?
  • 抱っこの角度で違う?
  • 声かけると落ち着く?

これを意識するだけで、赤ちゃんのサインがぐっと読み取りやすくなります。

まとめ!

反りは、赤ちゃんが自分の体をどう動かしたらいいかを模索している姿。
反りが強いなと感じるときは呼びかけや、抱っこの仕方など、お世話の環境を見直してみてくださいね。
抱っこや遊びの中で「まるい姿勢」「安心できる体の使い方」を経験させてあげることが、発達の土台を支える体を作っていきます!

先ほどの「反りすぎサイン」や、どう抱いたらいいのかわからない….
そんなご不安があるときは、ぐんぐんキッズなかもず院のあかちゃん外来へご相談くださいね。

お待ちしています!

ABOUT ME
ぐんぐん院長サチコ
ぐんぐん院長サチコ
みなさんの一番近くにいる地域の「かかりつけ」小児科専門医。
20年以上小児診療に携わりながら、3人の子育てをしてきました。

子どもの年齢とともに、気になることや悩みも変化していく。
親も子どもと共にバージョンアップしていくことは必要不可欠です。

だからこそ、子育て中に知っておいた方がよいこと、 育児書にはないけれど大切なこと、
いろんな情報が溢れていて困った、、、というときに 正しい知識をサクッと知れる「メモ帖」みたいなのが作れたらいいなと思ってます。

少しずつの記事の更新ですが、楽しみにしていてくださいね。
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