向きぐせが気になる…頸すわり前のあかちゃんにできるケア
あかちゃんを寝かせていると、いつも同じ方向ばかり向いている——そんな「向きぐせ」、気になりますよね。
向きぐせはとてもよくあることで、あかちゃん自身が心地いい姿勢を自然に選んでいるだけの場合も多いです。
けれど、そのまま放っておくと頭の形が左右で少しずつ違ってきたり、その後の寝返りなど運動発達の左右差に繋がっていくことがあります。
0〜2か月のこの時期は、身体のバランスを育てる大事なスタートライン。
やさしい関わり方で、少しずつ整えていきましょう!
向きぐせが起こりやすい理由
赤ちゃんは生まれたばかりのころ、首や体幹(からだの真ん中を支える力)がまだしっかりしていません。
そのため、好きな向き(たとえば右向き)が決まってしまいやすくなります。
向きやすい側の刺激(光、音、抱っこの向き)
羊水の中での姿勢のクセ
こういったいくつかの要素が重なって、「向きやすい側」ができるのです。
向きぐせは“直す”というより“整える”
向きぐせがあると「無理に反対向きにしなきゃ!」と思うかもしれませんが、力で矯正する必要はありません。
大事なのは「反対側を向く機会を増やすこと」。
あかちゃん自身が“自然に”反対側を向いてくれるような環境をつくるのがコツです。
おうちでできる向きぐせ対策
① 向きたい方向を活かして、寝る位置を工夫
たとえば、右ばかり向いている子なら、ベビーベッドの位置を変えたり、話しかける方向や明かりの方向を左側にしてあげます。
あかちゃんは音や光、人の声のある方を自然に向くので、「反対向き」が増えるきっかけになります。
② 抱っこのときに、反対向きを意識
いつも同じ腕で抱っこしていると、自然と向きやすい方向が固定されがちです。
左右交互に抱っこして、バランスよく。
おむつ替えや授乳のタイミングも利用してみてください。
③うつ伏せ遊び(タミータイム)は発達の味方
0〜2か月のあかちゃんにも、起きている時間に短時間の「うつ伏せ遊び」を取り入れるのはとても良い刺激になります。
※必ず目を離さず、安全な環境で行うことが大前提です。
うつ伏せにすることで、首の後ろや背中の筋肉が少しずつ育ち、頭をまっすぐに保つ力がついていきます。
結果的に、むきぐせの改善にもつながります。
タミータイムのことはこの記事も参考に!
受診した方が良い場合
向きぐせの多くは、おうちでの工夫で自然に改善していきます。
ただし、次のようなときは小児科などで相談してみましょう。
- 片側ばかり極端に向いている
- 頭の形の左右差が目立ってきた
- 反対向きにしようとすると強く泣く
- 首を動かす範囲が明らかに狭い
筋肉の緊張(斜頸)などがある場合は、早めのフォローが必要です。
まとめ!
- むきぐせは赤ちゃんによくあること
- 無理に直すより「反対向きになる環境」をつくるのがポイント
- うつ伏せ遊び(タミータイム)も効果的
- 左右差が強いときは小児科へ相談を!
