離乳食の最初の一歩:正解はスプーン?それとも手づかみ?
赤ちゃんの離乳食デビュー。
「何からあげたらいいの?」「やっぱりおかゆ?」「最近は手づかみもいいって聞くけど…?」と迷う声をよくいただきます。
日本では スプーンで食べさせるのが一般的ではありますが、手づかみで食べる、BLWという考え方も最近は取り入れられてきています。
今日は離乳食初期に何から始めるか「スプーンの場合」「手づかみ食べ」の場合に分け、
BLW:Baby-Led Weaning(赤ちゃん主導の離乳食)の考え方をお話していきますね。
スプーンであげる場合
昔から日本で主流なのは「スプーンで一口ずつあげる」方法です。
最初におすすめの食材
- おかゆ(米をしっかり柔らかく煮てすりつぶしたもの)
お米はアレルギーが少なく、日常的に食べさせやすいので安心。ただし、10倍がゆ(米:水=1:10)は、しゃばしゃばでカロリーも入らず、「飲み込む」ことになりますので、慣れてきたら7倍がゆ、5倍がゆと濃くしていきましょう。
ポイント
- 1日1回、小さじ1杯からスタート
- 飲み込みやすいように、なめらかにしてあげる(最初は裏ごしやブレンダーを使用して)
- 赤ちゃんが「もういらない」というサインを出したら無理せず終了
おかゆに慣れたら、野菜(にんじん・かぼちゃ・じゃがいもなど)を柔らかく煮てなめらかにしたペーストをプラスしていきます。
手づかみで食べる場合(BLW)
近年注目されているのが、Baby-Led Weaning(赤ちゃん主導の離乳食)。
大人がスプーンで食べさせるのではなく、赤ちゃんが自分で食べ物を手に取り、口に運んで体験していくスタイルです。
ただし、食べ始めのあかちゃんの場合は、栄養を取らせることが目的ではなく、食べ物を口に入れて舐めたり噛もうとしたりして探索するためです。手のひら全体でものを握る時期なので、7〜8cmの長さのスティック状のものを用意してあげてください。
最初におすすめの食材
- にんじん、じゃがいもなどの野菜スティック
- 熟したアボカドやバナナ
- 柔らかく煮た肉、魚など(つかみやすい形に切って)
ポイント
- この時期のあかちゃんは手のひら全体でものを握るあかちゃんがほとんどなので、自分でつかめる大きさにして。
- 口に入れて「べー」と出してもOK。口に運び、味を探索するのが目的です。
- 窒息を防ぐために必ず大人がそばで見守ってくださいね。
「食べる」というよりも、「食べ物に触って学ぶ」ことが目的です。
どちらを選んでも大丈夫
スプーンでも、手づかみでも、どちらが正解ということはありません。
大事なのは、赤ちゃんが楽しく食べ物に出会えること。
- スプーンで少しずつ慣れる
- 手づかみで自由に遊びながら進める
- 両方を組み合わせる
どんなスタイルでもOKです。
つまめるようになったあかちゃんには1〜2cm角の柔らかいものがいいですね。手づかみ用の食品をボーロ、ビスケット、あかちゃんせんべいなどで試しても良いです。
まとめ
- スプーン派 → 10倍がゆから、小さじ1杯スタート
- 手づかみ派 → 野菜スティックやバナナから
- 赤ちゃんのペースに合わせて、楽しむ気持ちを大切に
うまくいかないな、どうしよう….と悩んだら、ぐんぐんキッズクリニックのあかちゃん外来にご相談ください!
