【アレルギー】アトピーっ子、生活では何に注意する?毎日のケアと環境の整え方

アレルギー

さて、前回、前々回でアトピー性皮膚炎についての原因や治療の記事を書いてきました。
今日はアトピーの子の生活についてです。
どのようなことに気をつけたら良いのでしょうか。

実は、考え方は至ってシンプル。
皮膚のバリアを壊さない生活を積み重ねる。
これに尽きます!

入浴の仕方

アトピー性皮膚炎では、皮膚バリア機能と保湿因子が低下しています。
角質層内の水分含有量は低下し、ドライスキンとなるばかりか、
刺激に対して皮膚のかゆみを生じやすくなります。

乾燥すると、
かゆい → 掻く → さらにバリアが壊れる
というループが始まります。

そのためにも、まずは入浴の仕方が大切になってきます。

  • 皮膚の汚れは悪化要因となるため、入浴は毎日
  • ぬるめ(38〜40℃)(42℃以上は皮脂や天然保湿因子の溶出が生じ、またかゆみが出るためNG)
  • 出たら5分以内に保湿

一般的にアトピー性皮膚炎患者の皮膚は、病変部位だけではなく、正常に見える部位も経皮的水分喪失(TEWL:transepidermal water loss)が多く、ドライスキン状態にあると考えられ、
正常に見えるところも含め、全身の保湿が必要です。

「石けんは使わないほうがいいですか?」と聞かれますが、
基本はやさしく泡で洗えばOKです。
ゴシゴシは禁止。
ただ、通常皮脂はぬるめの湯でもある程度除去できると考えられるので、乾燥が強い部位、季節によっては使用を最小限にとどめましょう。
逆にオイリー脂性肌、脂漏部位は積極的に使用してください。

汗をそのままにしない

アトピー性皮膚炎では程度に差は見られるものの発汗量が減少しているという報告があります。
また、アトピー性皮膚炎では通常の汗も刺激になります。
しかし、発汗を避ける指導が症状を改善したとするエビデンスはなく、発汗を避ける必要はありません

  • タオルで軽く押さえる(こすらない)
  • 可能ならシャワー
  • 難しければ着替える

などの発汗後のケアが大切です。

衣類・髪の工夫

チクチク素材は大敵です。皮膚の乾燥や湿疹があるとかゆみにも敏感になります。
羊毛やごわごわした素材、また髪の毛の先端部の接触などでもかゆみが起きてしまいます。

  • 綿素材
  • タグが当たらない
  • きつすぎない

これだけで違います。

冬の乾燥シーズンは、ヒートテック的な化学繊維で悪化する子もいます。肌との相性は個体差があります。試しながらかゆみが出ないように工夫してください。

泥遊び、プール、水遊び

泥遊びやプール(塩素)で悪化する場合があり、シャワーで刺激物を洗い落とすなどの配慮が必要になってきます。
シャワー後のステロイドや保湿剤の塗布が必要になる場合もあります。

掻爬による小さな傷程度は水泳や泥遊びには問題ありませんが、
じゅくじゅくした滲出液を伴う場合や、全身の湿疹、とびひを合併している場合はプールを控えてください。

食事制限は?

ここは強調したいところです。
湿疹がある=食物アレルギー、ではありません

一般的には、アトピー性皮膚炎に対して抗炎症治療を十分に行なった上で、
皮膚症状の改善が見られない場合、皮膚悪化の原因となる食物アレルゲンを検索していく流れになります。

IgE抗体価が高いだけでは除去の判断はできません

ストレスと睡眠

かゆみは神経の問題でもあります。睡眠不足やストレスで悪化することもあります。ママパパが疲れきっていると、それもまた生活に影響します。

アトピーは「皮膚だけの病気」ではありません。
生活全体のコンディションとつながっています。

まとめ

アトピーっ子の生活は、特別な制限を増やすことではなく皮膚を守る習慣を整えること。

  • 炎症を抑える
  • 乾燥させない
  • かゆみを強くしない(掻きこわしを防ぐ)

この積み重ねで、皮膚は変わっていきます。うまくコントロールしていける生活を一緒に考えていきましょうね!

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